第16回公演を終えて
新年おめでとうございます。
昨年末の第九公演は、立ち見も出るほどの満席のお客さまを迎え、大変充実した素晴らしいものになり、重ねておめでとうございます。
スタッフのみなさんの運営への情熱、出演したみなさんの音楽への情熱がみごとにひとつになって、えずこホールの空気を密度の濃い、熱いものにしていました。
第九の大きなテーマは『人と人とが手を取り合う』ということです。
角田の第九はただ歌うことだけを目的にしているのではなくて、公演に向けた取り組みそのものが第九のテーマを実践しているのだ、ということを実感できた幸せな公演でした。
世界には戦争や紛争が未だにはびこり、日本人の心も優しさを無くしかけている今、この公演を通して『全ての人々が兄弟になる!』というメッセージを発し続ける意味は大きいと思います。
いやそんな大それたことでなくても、一年の中で一日だけでも第九を歌いながらスタッフの苦労に思いを馳せ、新たな仲間を迎え入れた喜びを噛み締め、友との再会を喜び、聴いてくれるお客さんが目の前にいることに感謝できる日があるということ、人と人との絆を確認できる日があることは、まさに第九のメッセージの実践と言って良いのでしょう。
その輪を少しずつ少しずつ、でも確かに拡げている角田の第九は、進むべき道を間違いなく見据えているのです。
17回目の公演に向けて再び仲間が集い、新しい仲間が集まる――まるで街の中心広場のように――人と人とが手を取り合う場として角田の第九があり続けることを心から願っています。
佐藤寿一 (第2ステージ指揮者)
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